Arch Linuxは知識は必要ですが、シンプルかつ軽量でパッケージを選択しながら自分好みの環境が構築できること、ローリングリリースが光る人気ディストリビューションの1つです。個人的に唯一不満があるとするれば、スタートがCUIベースなところです。個人的にはCUIレベルで利用するケースはほとんどなくインストール作業の通過点であるだけで、結局デスクトップ環境と日本語環境まで整えることになります。この作業自体も慣れてしまえばというレベルですが、もっと楽に構築したいです。
というわけで、Archベースのディストリビューションを調べることにしましたが、https://distrowatch.com/ を眺めることで人気も含めてさらっと確認できます。
- EndeavourOS (2位 – 2,464※)
オランダ発、GUIインストーラあり、デスクトップ環境はインストーラで選択? - Manjaro (3位 -2,316※)
GUIインストーラあり、ディスクトップ環境(Xfce, KDE, Gnome) - Garuda (9位 – 1,125※)
インド発、多数のデスクトップ環境(KDE, Gnome, Xfce, Cinnamon, Mate, LXQt-kwin, Wayfire, Qtile, BSPWM, i3wm, その他) - Arch (16位 – 525※)
※確認した際のページヒットランキング
Debianベースの人気が高いことは調べるまでもないと思っていましたが、Archベースも思った以上に健闘してました。ネットで調べた限りでは極端な差はないようですが、今回は安定感のあるManjaroをインストールしてみました。
デスクトップ環境はXfce, KDE, Gnomeの3つでそれぞれで標準構成、最小構成、最小構成(LTS)が用意されていました。今回はXfceの標準構成をインストールしました。
Liveイメージになっていて起動してからインストールを選択します。インストールもGUIのインストーラが用意されており、次の点が良かったです。
- 言語の自動選択
- 質問が少ない(ロケール、インストール先、ユーザー名、管理者名くらい)
- 楽ちん
最後に
結局、Arch Linuxの環境を潰してManjaroをインストールしました。次のパッケージを追加でインストールしています (それ以外はお好みで)
- base-devel, git … 最低限インストールした方がよい
- yay … pacmanからインストールできる
- fcitx5-im, fcitx5-mozc … 日本語入力は追加インストールが必要
Manjaroを数日利用してみましたが、今のところ問題なく利用できています。Archとの大きな違いは独自リポジトリを運用しているようでパッケージの更新がゆっくりしていること、カーネルのアップデートは自動で行われないことでしょうか。このあたりの変更は、安定稼働を意識した結果だと思われます。
- 独自リポジトリを運用 (2週間間隔くらいで更新)
- カーネルのアップデートは自動でされない(選択して適用する)
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